コロナ以後、世界は変わった。環境問題への新しい向き合い方と、私たちにできること

2020年、世界中が静かになった日々を、皆さんは覚えていますか?

人が外に出られなくなり、車も工場も止まりました。私は当時、家で子どもたちと過ごしながら、ニュースで「空気がきれいになった」「インドではヒマラヤ山脈が何十年ぶりに見えた」なんて報道を見て、本当に驚きました。
ああ、人間が動きを止めたら、地球はこんなにも早く癒されるのか、と。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の発表では、コロナ初期のロックダウン期間中、世界各地の都市で空気中の二酸化窒素濃度が最大60%も減少した地域があると報告されています(Wired, 2020年6月)。

でも、同時に私たちは別の問題にも直面しました。


増えすぎた「衛生」の名のもとのごみ

コロナ禍での衛生意識の高まりとともに、マスク・手袋・テイクアウト容器など、使い捨てのプラスチックが一気に私たちの生活に入り込みました。安心のために必要だった反面、それによって世界中でごみが急増したのも事実です。

実際、EUの報告書では「パンデミック中に生まれた医療廃棄物・プラごみが環境に深刻な影響を与えている」と指摘されています(European Environment Agency, 2021年)。

日本でも、テイクアウトや宅配の増加に伴い、食品包装やカトラリーのプラごみが爆発的に増えたと、朝日新聞が報じていました(朝日新聞デジタル, 2021年)。


世界の変化、日本の変化——進む国、遅れる国

こうした状況に、世界はどう向き合ったのでしょうか。

EUでは、2021年7月からプラスチック製ストローやカトラリー、綿棒などの販売が禁止されました(欧州委員会公式サイト)。さらに2024年4月には、2030年までに特定の使い捨て包装材を禁止する法案も可決されました(ロイター通信, 2024年)。

一方、日本はどうでしょうか?

2020年にレジ袋の有料化が始まり、2022年からは「プラスチック資源循環促進法」が施行されました。これは、製造から回収、再利用までを見直す、日本にとっては大きな一歩です(IGES 環境省資料, 2024年)。

でも、正直に言って、まだ「使い捨て文化」から脱却できたとは言えないと私は思います。


「誰かがやる」じゃなくて、「私たちができること」を

私はミツロウラップをつくっています。
自然の恵みである蜜蝋と、オーガニックな布を使って、何度でも使えるラップ。最初は家庭で使っていたのですが、気づいたら「これって、もっとたくさんの人にとっても意味があることなのかも?」と思うようになりました。

蜜蝋ラップを使うと、こんな良いことがあります:

  • 繰り返し使えるから、ごみが出ない
  • 自然素材だから、土に還る
  • 通気性があるから、野菜も長持ち

私が作っているものは、エコテックス認証の布を使い、環境にも人にも優しいことを大事にしています。
なにより「毎日使うものを変えるだけで、未来がちょっと変わるかもしれない」——そう思えるのが好きなんです。


今日からできる、小さな選択

私たちの暮らしは、思った以上に地球とつながっています。
パンデミックがそれを教えてくれました。

完璧な人じゃなくていい。
でも、ほんの少しだけ立ち止まって、選び直してみるだけで、未来は変わるかもしれない。
「ラップを変える」くらいの、小さな選択から。

よかったら、私たちの蜜蝋ラップをのぞいてみてください。
何かピンとくるものが、きっとあると思います。

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参考資料・出典一覧

  • NASA/ESA: Air pollution declines during COVID-19 lockdowns – Wired (2020)
  • European Environment Agency: “Impacts of COVID-19 on the environment” – EEA (2021)
  • 朝日新聞デジタル:「テイクアウト増加で使い捨てごみが急増」– Asahi.com (2021)
  • 欧州委員会:使い捨てプラスチック規制 – European Commission
  • ロイター:EU議会、使い捨て包装材の規制強化に合意 – Reuters (2024)
  • 環境省・IGES:「プラスチック資源循環促進法」資料 – IGES (2024)

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