手放しと選択の話──移住と、持たない暮らしの記録

国際結婚をしてから、日豪を行き来する生活が続いています。
引っ越しの回数も多く、そのたびに荷物をまとめ、減らし、また増やしてきました。

移住を決めたとき、これ以上同じことを繰り返したくないと思いました。
物を減らしたいというより、移動のたびに後回しにしてきた持ち物と、きちんと向き合いたかったのだと思います。

整理を進める中で、手放すことは「捨てる」よりも、
これからの暮らしに合うかどうかを確認する作業だと感じました。


「安いから」をやめた日

以前は、「安いから」という理由で物を買うことがよくありました。
セールや特売は、それだけで十分な理由になります。

その場では得をした気がしたし、
節約しているという安心感もありました。

でも、移住準備で家の中を見直したとき、
そうして増えた物の多くが、次の暮らしには必要なかったり💦

価格よりも、
これからの生活で使い続けるかどうか。
移動があっても持っていきたいかどうか。

基準がそこに変わってから、
買い物の量は自然と減りました。


買い物メモに書かなかったもの

日豪を行き来する生活が続く中で、
衝動買いをすると、その後の引っ越しで困ることが増えました。

今は、必要な物は買い物メモに書いてから買います。
逆に、書かなかった物は、少し時間が経つと欲しい気持ちが落ち着きます。

メモに残らなかったということは、
今すぐ必要ではなかった、という判断でもあります。

買わなかったことで困ることは、ほとんどありませんでした。


10年来とってあったスケジュール帳日記を手放した

移住を機に、10年以上保管していたスケジュール帳も手放しました。
予定だけでなく、短い日記のようなメモも書いていたものです。

捨てるつもりはありませんでした。
ただ、これからも運び続けるのかと考えたとき、
少し立ち止まりました。

読み返してみると、
覚えていることもあれば、忘れていることもあります。

大事なことは、もう自分の中に残っていました。
そう思えたことで、手放す決心がつきました。


クローゼットの中で、着られなかった服

長い間着ていない服が、クローゼットにありました。
状態は悪くなく、処分する理由が見つからなかった服です。

「まだ着られる」
「高かった」(これ一番やっかい💦)
「いつか着るかもしれない」

そう思いながら、着る機会はありませんでした。

今の生活に合っているかどうか。
それだけで判断すると、答えははっきりしていました。


「いつか使う」は、たぶんこない

「いつか使うかもしれない」と思って残していた物は、
結果的に長い間使われませんでした。

未来の自分のために残していたつもりが、
実際には、今の自分の負担になっていたのだと思います。


愛読書を手放して、図書館へ

本は好きでしたが、移動のたびに重さが気になっていました。
今は、必要な本は図書館で借りています。

読み終えたら返す。
持たないことで、不便は感じていません。

むしろ、その時々の自分に合った本と出会えるようになりました。

返却期限があるからしっかり集中して読むのもよいです。


捨てることにも、感謝がいる

手放すときは、
ここまで使ってきたこと、支えてくれたことを認めてから処分しました。

若干えい!やぁ!と気合がいりますが。

そうすることで、
後悔や迷いはほとんど残りませんでした。


移住や、移動の多い生活を通して、
物を持つことは、選択を重ねることだと実感しました。

減らしたかったのは、物の量よりも、
判断を後回しにする習慣だったのかもしれません。

これからも、
今の暮らしに合うかどうかを基準に、
持ち物を選んでいこうと思います。