「プラスチックフリー」と聞くと、ヨーロッパの環境先進国を思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、実はアフリカの小さな国ルワンダが、世界でもトップレベルのプラスチック禁止政策を行っているのを知っていますか?
ルワンダは、2008年に全国でプラスチック袋の使用を完全に禁止し、今では「アフリカで最もクリーンな国」と言われるほど、街にはゴミがほとんど落ちていません。この国がどのようにしてプラスチックフリーを実現し、それが社会にどんな影響を与えたのかを見ていきましょう。
ルワンダはなぜプラスチックを禁止したのか?
ルワンダは1990年代に大きな内戦を経験し、国を再建する中で環境保護にも力を入れるようになりました。その中でも、深刻な問題になっていたのがプラスチックごみの増加。
かつてルワンダの都市部や田舎では、使い捨てのビニール袋が排水溝を詰まらせたり、家畜が誤って食べてしまうなどの問題を引き起こしていました。こうした環境悪化を防ぐため、政府は思い切ってプラスチック袋の完全禁止を決定したのです。
驚くほど厳しい取り締まり
ルワンダのプラスチック禁止政策は、他の国の「レジ袋を有料化する」といったものとはレベルが違います。
空港の荷物検査でプラスチック袋を没収
ルワンダに入国する際、荷物にプラスチック製品が入っていると没収されることも。観光客でも例外ではありません。
プラスチックを使うと罰金や懲役刑の可能性
違反すると、罰金や最大6カ月の懲役になることもあり、企業も厳しく取り締まられています。
月に一度の「全国お掃除デー」
ルワンダでは**「ウムガンダ(Umuganda)」**という習慣があり、月に一度、全国民が街を掃除する日があります。この取り組みも、ルワンダを「アフリカで最も清潔な国」にするのに貢献しています。
ルワンダのプラスチック禁止で生まれた新しいエコ文化
プラスチックを禁止したことで、ルワンダではエコな代替品が広まりました。
エコバッグが当たり前に
ビニール袋の代わりに、布製や紙製の袋を使うのが一般的になりました。
伝統的な包装方法の復活
昔ながらのバナナの葉を使った包装が見直されるようになり、地元の商店や市場ではプラスチックを使わずに食品を販売するのが普通になっています。
リサイクル産業の成長
プラスチックの代替品を作る新しいビジネスが生まれ、環境に優しい起業も増えています。
私たちがルワンダから学べること
ルワンダの例を見ていると、「プラスチックを使わない」という選択がどれだけ大きな影響を与えるかがよくわかります。政府が本気になれば、たった十数年でここまでの変化が起こせるんですね。
私たちの暮らしでも、いきなり「完全プラスチックフリー」は難しいかもしれません。でも、できることから少しずつ始めてみるのが大切です。例えば、使い捨てのラップをやめて、繰り返し使える蜜蝋ラップに切り替えるのも、その一歩かなと。
私が販売している「e-eco and organic」のオーガニック蜜蝋ラップは、環境に優しい素材で作られていて、食品を自然に包み込んでくれます。ルワンダのように、「使い捨てない暮らし」を目指すなら、ぜひ試してみてくださいね。
プラスチックフリーの未来は、私たちの小さな選択から始まります!
コメントを残す