キッチンに、プラスチックの音がしない暮らし

キッチンで毎日聞いていた、プラスチックの音

キッチンで出るプラスチックのゴミには、独特の音があります。

袋を開く音、包装をはがす音、丸めて捨てるときの軽い反発音。

一つひとつは小さな音ですが、一日の中で何度も繰り返されます。以前はそれを「音」として意識したことはなく、調理や片付けの流れの一部として当たり前に受け入れていました。

買い物終わり・料理終わりに増えていくゴミ

買い物が終わったあとや料理が終わったあと、キッチンに残るものを見渡すと、食材の切れ端よりも包装材のほうが多いと感じることがあります。

ゴミ袋の中で場所を取るのは、軽くて形が戻ろうとするプラスチックのゴミです。量そのものより、出る回数が多い。そのたびに音がして、処理する手間が発生する。その積み重ねが、キッチンを少し落ち着かない場所にしていたのだと思います。

海外の台所で感じた、ゴミ箱の存在感の違い

海外の家庭のキッチン事情で、印象に残ったのはゴミ箱の存在感があまりないことでした。

布や紙、ガラスの容器が多く、プラスチック包装が少ない。

ゴミを減らそうと努力しているというより、そもそも使い捨てを前提にしていないように見えました。その結果として、台所で聞こえる音も少なく、作業の流れが静かに感じられます。

ゴミを減らそうと決めたわけではなかった

私自身、最初から「プラスチックを減らそう」と強く意識していたわけではありません。

家族が多いと、買い物の量も調理の回数も自然と増え、その分、包装ゴミも増えていきます。

だからこそ、これ以上ゴミを増やさない方法があるなら、そちらを選びたいと思うようになりました。環境のためというより、日々の負担をこれ以上大きくしたくなかった、という感覚に近いかもしれません。

プラスチックゴミが減ると、作業が楽になる

プラスチックのゴミが少し減るだけで、キッチンでの作業は想像以上にスムーズになります。

袋をたたむ、トレーを洗う、かさばるゴミを押し込むといった細かな動作が減り、片付けにかかる時間も短くなりました。ゴミ袋を替える回数が減ったことで、キッチンに立つ時間の質そのものが変わったように感じています。

使い捨てを前提にしない道具が残っていく

いろいろ試す中で、暮らしに残ったのは管理が簡単で、繰り返し使えて、扱いに気を使いすぎなくていい道具でした。

特別な機能や主張はありませんが、日常使いとしては十分です。結果として、自然素材のものが多く残りましたが、それも目的というより、続いた結果だと思っています。

キッチンという小さな場所で考えるプラスチック問題

プラスチックゴミの問題は、社会全体で考えるととても大きなテーマになります。

ただ、キッチンという限られた場所で見てみると、「増え続けるものをどう扱うか」という現実的な話でもあります。完璧に減らすことはできなくても、これ以上生み出さない方向を選ぶ。

その積み重ねが、ゴミの量だけでなく、日々の作業や気持ちにも影響しているように感じています。

音が減ったキッチンで感じていること

キッチンからプラスチックの音が少し減っただけで、作業の流れが整い、気持ちにも余裕が生まれました。

それは環境のために何かを達成したという感覚ではなく、暮らしが少し楽になったという実感です。

今は、このくらいの距離感でプラスチックの問題と向き合っています。

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